その十九 小ネタ・おつりの話

 コンビニで買い物をしたら「556円です〜」と言われ,財布の中を見ると500円玉・50円玉・5円玉が一枚もないので仕方がなく1111円を払うと店員に不思議な顔をされたあと「556円なんですけど」と念を押される.もちろんこちらは1111円を出したくて出しているのだが,さて,この状況でなぜ1111円を出そうと考えたのか・・・.

 買い物におつりはつきものであるが何も考えずにお金を払っていると小銭入れが大きく膨れてしまう可能性がある.個人的な意見だがやっぱり小銭入れに何枚も小銭が入っているとジャラジャラと鬱陶しいので極力小銭の枚数が少なくなるようにしたい.1円玉や10円玉が5枚以上あることがないようにしたいのだ.では,そのためには買い物のときにどんな払い方をしたらよいのかを考えたい.
 要は支払いの結果手元に残った所持金が最小枚数で済むようにしたいのである.そのためには自分が現在持っている金額と支払い後の金額を勘定する必要がある.

 例えば672円の買い物をしたとする.財布を見ると1281円入っているときどのように支払うか?と考えるのだが,まずは支払い後の所持金が609円になることを計算する.現在財布の中身は1000円札1枚,100円玉2枚,50円玉1枚,10円玉3枚,1円玉1枚入っていて,それが支払い後に500円玉1枚,100円玉1枚,5円玉1枚,1円玉4枚となるのである.これを比較してみると以下のようになる.

  1000円札 500円玉 100円玉 50円玉 10円玉 5円玉 1円玉 合計
支払い前
1
0
2
1
3
0
1
1281円
支払い後
0
1
1
0
0
1
4
609円
枚数の差
-1
+1
-1
-1
-3
+1
+3
 
支払う額
1000円
 
100円
50円
30円
   
1180円
おつり  
500円
     
5円
3円
508円

枚数の減っているものは財布からなくなるもの,すなわち「払うもの」となり,枚数の増えているものは財布に増えたもの,すなわち「おつりとしてもらったもの」となる.
この場合枚数の減った1000円札1枚,100円玉1枚,50円玉1枚,10円玉3枚の計1180円を払い,おつりとして508円をもらうというのが最適ということになるだろう.


 しかし,である.レジでの精算時に上のような計算がほんの一瞬でできればよいのだがまずできないだろう(できる人おられましたら弟子にしてください(笑)).もっと簡単に,硬貨の所持枚数を最小にする方法がある.ほんのちょっとの引き算と足し算がいるが.
 まずは,硬貨だけでは672円払えないことを小銭入れから見て取るとまずは1000円札を出す.このとき,
このままおつりをもらうといくらもらうことになるのかなぁ
というのを計算してほしい.1000-672=328円である.この328円というのを頭の中に思い描きつつ財布の中身を確認し,328円もらったときに100円玉や10円玉などが5枚以上になるかどうかを考えるのだ.
もしそうなるんであれば,こちらからそうならないように払えばよいのだ.出てくるおつりにこちらの所持金の一部を追加して枚数を減らすのである.
 現時点で財布に残っているのが281円なので
100円玉が3枚増えると100円玉が5枚になるので,逆に100円を2枚渡して500円もらうことにしよう
と思い2枚の100円玉を出し,
10円玉が2枚増えると10円玉5枚と50円玉になるので,こちらの10円3枚と50円1枚を渡して100円もらうことにしよう
と思い50円玉1枚と10円玉3枚を出すが,これで100円増えることになるので
先ほど2枚出したうちの100円玉の1枚は余計だなぁ
と思い100円玉を1枚引っ込める.
1円玉は8枚もらっても問題ない(仕方ない)
と思い,これで精算する.結果1180円払っているのである.

 最初にあげた例では,1000円札で払うと444円のおつりになる.そこで100円玉1枚,10円玉1枚,1円玉1枚を追加し1111円を払えばおつり555円をもらうことができるのである.

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